捨て犬、捨て猫防止は避妊・去勢から
-避妊手術担当者の悩み-
(平成13年6月「関西動物友の会」会報より)

 私は里親探し等のボランティアのかたわら、獣医師である夫の避妊手術をお手伝いしています。日々野良猫たちに優しく接していらっしゃるボランティアの方々に、いつも尊敬の念を抱いています。なんとか、この子たちの役に立ちたいと思っています。

 むやみに野良猫を増やさないために避妊・去勢手術をすることは大切なことです。けれども春先になると、「野良ちゃんにエサをあげていたら、おなかが大きくなってきた」という電話がたくさんかかります。予約を取ってもらうのですが、春先はこのような予約が殺到するため、やっと順番がきた時にはおなかはポンポンになっています。

みなさんに「おなかが大きくなる前に早めに予約をお願いします。」と、その都度お願いするのですが、なかなか上手くいきません。

 冬の間に、がんばっている方たちを励まそうと、バザーをして資金を集め、2,000円得するキャンペーンをしたりしていますが、やはり春には、おなかがポンポンの猫たちが次々と連れられてきます。

生まれそうな雌猫を手術しようとしますと、猫は大変嫌がり、抵抗します。その猫に無理やり麻酔をかけ、避妊手術をします。子宮ごと取り出された赤ちゃんは中で動いています。すぐに手をさしのべれば息を吹き返すでしょう。けれども私たちはそれをしません。見てみぬふりをしなければなりません。

このようなことを春先になると毎日繰り返さなければなりません。毎日辛い日々がつづくのです。

そこで、この会報を読んでおられる皆様にお願いしたいのです。猫にえさをあげている人と知り合いになったら、避妊手術の重要性を知ってもらうと同時に、おなかが大きくなる前に動物病院へ連れていくようにと、指導していただきたいのです。みんな様々な事情を抱えながら猫を保護していらっしゃる方がほとんどであると思いますが、わたしたちのような仕事をしている者の小さな願いを、どうかお聞き届けください。

 


 

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